スロージョグ。
言葉を聞いただけで、想像できると思うが、ゆっくりジョギングのペースで走ることである。
別に、これといって特徴はない。
最近、これを始めたのだ。
きっかけは太ったこと。
これもまた特段不思議ではない。
太ったと思ったら痩せようと思うのは当然のことだ(といいつつ、今の体重は数年はそのままだが)。
痩せようと筋トレをするも続かず、ランニングをするも続かず。
続くのは、体重計に乗るたびにうつる数字の並び。
いつメンならぬいつナン(いつものナンバー)。
何とか続く方法はないかと色々探してみた時に、たまたま出会ったのがこのスロージョグ(スロージョギング)だ。
これまで色々試してきて、結局全身運動が一番効果的に思えた。
なんだかんだ言って、部分部分に分けて鍛えるのは、全身の連動性が損なわれ、全体的なバランスが崩れてしまうと思ったからだ(もっとも、きちんとスケジュール管理して、それを実践できないのが悪いのだが、わがままボディに高度な要求をしたところで、、、お察しください)。
というわけで、全身運動で何なら続くか色々探していると、「スロージョグ」なるものが目に止まった。
ジョギングねえ。。。
ランニングなら以前も挑戦していたし、何より、何度もトライしては、翌日以降の筋肉痛とランニング中のキツさが障壁となり、結局挫折していたではないか。
どうせこれも挫折するのだろうという思いがチラついた。
ところが、このスロージョグは違ったのだ。
まず、翌日の疲労が全くないとまでは言わないが、動くのが嫌になるような筋肉痛やだるさのようなものがない。スロージョグをした日は心地よい疲労により、夜中スムーズに寝付けるようになった。そして、翌日は前日にかけた負荷のせいか体が軽い。というか、足取りが軽いのだ。
そのため、またスロージョグをしようという気になってくる。
「これなら続けられる!」
素直にそう思った。
このように感じたのは純粋に、運動不足だったのが体を動かすことにより、「俺、動けるやん!」という実感がそうさせるというのもあるだろう。
しかし、スロージョグが続けやすい(と感じる)のには、ちゃんとした理由があった。
そもそも、スロージョグとはなんぞや。
まあ、言葉の意味的には、「ゆっくりジョギング」だ。
じゃあ、どのくらい「ゆっくり」なジョギングなのか。
それは、「歩く速度で」のジョギングだ。
「なんだその『ゆっくり急げ』みたいなのは」
そう思ったか思わなかったかはさておき、スロージョグではこの「歩く速度で走る」ということが重要になってくる。
「歩く速度」とは、数字でいうと時速3〜5キロ程度になるのだが、なぜこの速度で走るのが重要なのか。
それは、歩く速度で走ると、ウォーキングとランニングのいいとこ取りができるからだ。
「そうか、『歩く速度で走る』から、『歩き』と『走り』の両方のメリットを得られるのか。いや、そんな単純な話あるかい!」
そう思わなかったかもしれないが、そんな単純な話なのである。
実際、自分自身ウォーキングとランニングの両方を、それぞれ試したことがある。
その結果はお察しの通りだが、この経験によってなおさらそのメリットやデメリットを実感しているため、私は、スロージョグをすることによって、ウォーキングとランニングのまさにいいとこ取りをすることができると感じている。
ウォーキングのメリットは、息が上がらないこと。
いわゆる有酸素運動の一種だが、誰にでもできて、体への負担が少ない。
しかし、ウォーキングは負荷が軽いことから、開始してから20分後から脂肪の燃焼が始まり、その脂肪燃焼効果は小さい。
つまり、時間をかけた割には効果を感じにくいというデメリットがある。
これでは続かない。
ランニングのメリットは、ウォーキングに比べて脂肪燃焼効果がかなり高いことだ。
負荷が強い全身運動なため、続ければ基礎代謝も上がり、ダイエット効果はさらに高まる。
だが、慣れないうちは筋肉痛や継続するということ自体おっくうになってしまい、三日坊主になる可能性が高い(これは自分の経験上だが、多くの人に当てはまることだと思う)。
さらに、脂肪燃焼効果が開始するのは、ウォーキングと同じく、開始から20分後からだ。
そのため、ダイエット初心者であり、運動不足部の私には、これもまた継続するハードルが高い。
そこで、スロージョグなのである。
スロージョグは、ランニングとほぼ変わらない運動効果を生じさせる。
にもかかわらず、ランニングに比べ負荷は少ないため、ランニングのキツさはない。
ゆっくり走ればなんとなく疲れなさそうだと感覚的にはわかるが、科学的に見ても、その理由がある。
スロージョグのペース(時速3〜5キロ程度)は、乳酸が溜まらない負荷の限界を下回る負荷なのだそうだ(乳酸閾値)。
そのため、筋肉に乳酸が溜まることなく運動ができる。
これによって、翌日以降の筋肉痛に悩まされることなく、毎日継続できるのだ。
また、ウォーキングよりも運動効果が高く、「運動してるぜ!」と自覚でき、運動後の達成感も味わうことができる。
他にも、脳に良い影響があったり、様々な良い影響があるのだが、私が特に魅力に感じたのは、これらの理由によって、スロージョグは「毎日継続できる」、「効果的な」運動であるという点である。
詳しくは、下記のHPや、『スロージョギング入門:歩くスピードで走るだけ!』(PHP文庫)に書いてあるので、興味のある方はそちらを読んでほしい。
日本スロージョギング協会より
https://www.slowjogging.org/about
本
久しぶりのブログで、調子がつかめずついつい長くなってしまった。
スロージョグ、おすすめです。
私も続けて、今年こそは痩せます。
きっと、きっと痩せます。今年こそは。。。
ではまた。